#00-02|夫婦のすれ違いを生む「前提の違い」には種類がある

前の記事では、
夫婦のすれ違いは愛情不足ではなく
「前提の違い」から生まれることを整理しました。

では、その前提とは具体的に何なのでしょうか。

多くの人は、
「価値観が違うから」
「性格が合わないから」
と一言でまとめてしまいますが、
実際にはもっと細かい層が重なっています。

この記事は3分で読めます。

前提はいくつも重なっている

夫婦の間にある前提は、
1枚の板のようなものではありません。

いくつかの層が重なり合い、
それぞれが少しずつズレることで、
日常の違和感が生まれます。

たとえば、

– どれくらい深く関わりたいか
– 何をされると「大切にされている」と感じるか
– 感情の話をどれくらい受け止められるか
– どんな家庭環境が「普通」だと思っているか

こうした前提は、
自分では当たり前すぎて意識されにくいものです。

だからこそ、
相手も同じだと思ってしまい、
すれ違いが起きます。

よく見られる7つの前提のズレ

このシリーズでは、
夫婦のすれ違いを生みやすい前提を
次の7つに分けて整理していきます。

1|求める関わりの深さ

– 軽いやり取りで満足できる人
– 深い気持ちの共有がないと満たされない人

どちらが正しいわけでもなく、
必要量が違うだけです。

2|愛情の受け取り方

– 行動で示されると安心する人
– 言葉や気持ちの共有がないと不安になる人
– 時間を一緒に過ごすことが何より大事な人

同じ愛情でも、
入り口が違うと伝わりません。

 3|生まれつきの感じ方

– 刺激に敏感な人
– あまり動じない人
– 距離が近いと疲れる人
– 近さがないと不安な人

これは性格というより、
生まれつきの反応の違いです。

 4|性格として身についた振る舞い

– 責任を背負いやすい
– 我慢が当たり前になっている
– 不安を溜め込みやすい

育ちや経験が重なって形作られた部分です。

5|判断の基準

– 合理性や効率を重視する
– 気持ちや意味を大切にする

どちらも大切ですが、
会話の前提が違うと噛み合いません。

 6|感情の扱い方

– 感情の話を聞ける余裕がある人
– 感情が出ると処理しきれなくなる人

優しさの問題ではなく、
処理の仕方や容量の違いです。

 7|育ってきた環境の影響

– 感情を出さない家庭が普通だった
– 我慢することが当たり前だった
– 話し合う文化がなかった

「普通」の基準は、
家庭ごとにまったく違います。


ズレはひとつだけとは限らない

多くの夫婦では、
これらの前提が1つだけズレているわけではありません。

– 関わりの深さが違い
– 受け取り方も違い
– 感情の扱い方も違う

こうして複数のズレが重なると、
「話しても分からない」
「一緒にいるのに孤独」
という感覚が強くなります。

これは努力不足ではなく、
前提の層が噛み合っていない状態です。


すべてを合わせる必要はない

ここで大事なのは、
すべての前提を揃える必要はない、ということです。

– 変えにくい前提もある
– 調整できる前提もある
– 理解するだけで楽になる前提もある

まずは、
「ズレがある」という事実を
責めずに把握すること。

そこから、
どこに手を入れると関係が楽になるのかを
整理していきます。


次の記事では、
これらの前提の中でも特に誤解されやすい、
「変わる部分」と「変わりにくい部分」の境界線について
もう少し詳しく見ていきます。

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