料理の構造|剥きやすいゆで卵。

この記事は3分で読めます。

ゆで卵は、なぜ毎回うまくいかないのか

ゆで卵は、
同じ卵・同じ鍋・同じ水を使っても、
なぜか「今日はうまく剥けない日」があります。

料理が下手だったわけでも、
やり方を間違えたわけでもない。

この違いは、
卵の中で起きている**構造の違い**です。

同じ卵なのに、結果が変わる理由

ゆで卵の剥きやすさは、
味や好みの問題ではありません。

ポイントはひとつ。

**温度が、どんな速度で上がったか。**

ここが違うだけで、
殻と白身の関係が変わります。

卵の中で起きていること

卵白の主成分は、アルブミンというたんぱく質です。

このたんぱく質は、

・60℃前後から固まりはじめ
・80〜85℃でしっかり固まる

という性質を持っています。

重要なのは白身そのものではなく、
**白身と殻の内側にある薄い膜との距離感**です。

剥きにくいゆで卵の構造

水からゆっくり温度が上がると、
白身は半固まりの状態で、殻の内側の膜に密着します。

このまま完全に固まると、
白身と膜はほぼ一体化します。

結果として、

・殻を剥く
・膜と一緒に白身も剥がれる
・表面がボロボロになる

という状態になります。

これは失敗ではなく、
**そうなる条件が揃っていただけ**です。

ここで分かること

剥きやすさを分けているのは、

・丁寧さ
・慣れ
・根性

ではありません。

**温度の上がり方という条件の違い**です。

水から茹でるか、
沸騰から入れるか。

その選択だけで、
結果はほぼ決まります。

くらしUX的に見ると

ゆで卵の話は、
料理の小さな一例ですが、

ここには、
暮らし全体に共通する構造があります。

うまくいかないとき、
「自分が雑だから」と考える前に、

・条件は合っていたか
・仕組みは味方になっていたか

を見る。

努力を足すより、
構造を変えたほうが、
ラクで再現性が高いことも多いです。

share this

コメント

コメントする