01-14|張った状態を前提にした社会で生きている

私たちが生きている社会は、
「落ち着いている状態」よりも、
「反応し続ける状態」を前提に作られています。

考え込むより、すぐ動く。
立ち止まるより、次へ進む。

その方が評価されやすい構造の中で、
人は自然と、張った状態で過ごす時間が長くなります。

この記事は3分で読めます。

目標と評価で動かす仕組み

会社や学校では、
・目標を設定する
・期限を切る
・達成度を評価する
という仕組みが基本になっています。

テスト、成績、ノルマ、数字、ランキング。
達成すれば褒められ、評価が上がる。

これは、
「次を目指す力」を引き出すには有効です。

でも同時に、
常に先を見続ける状態を作ります。

今を味わうより、
「次はどうする?」が頭に残る。

この状態が長く続くと、
心と体は、休むタイミングを失っていきます。

娯楽も「刺激」を前提に進化してきた

娯楽の世界も、同じ構造を持っています。

敵を倒す。
ゴールを目指す。
スコアを上げる。
報酬を得る。

映像は速く、音は強く、
注意を引きつける作りになっています。

楽しいし、没入できる。
でもそれは、
脳を「反応モード」に入れ続ける設計でもあります。

刺激が強いほど、
静かな状態に戻るのは、難しくなります。

 張った状態が「普通」になると何が起きるか

この環境に長くいると、
張っている状態が、当たり前になります。

・休んでいても、頭が止まらない
・何もしていないと不安になる
・刺激がないと物足りなく感じる

こうした感覚は、
気合いの問題ではありません。

「そういう状態を前提にした社会」で
生きている結果です。

ドーパミンが悪いわけではない

ここで大事なのは、
刺激や達成を生む仕組み自体が、
悪いわけではないということです。

ドーパミン的な働きは、
挑戦したり、前に進んだりする力になります。

問題になるのは、
それ以外の状態に戻る時間が、確保されないこと。

張ったまま、緩まない。
それが続くと、
気分は安定しにくくなります。

次に見るべきは「どこまで整えられるか」

ここまで見てきたように、
気分の揺れや疲れやすさには、
個人の性格だけでなく、
社会の構造が深く関わっています。

だから次に考えるのは、
「全部を変える」ことではありません。

・どこは受け取るしかないのか
・どこは暮らしで調整できるのか

次は、
その境界線を見ていきます。

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