夫婦のすれ違いを、どう捉えてきたか
夫婦のすれ違いについて考えるとき、
多くの人がまずこう感じます。
- 自分の気持ちが足りないのではないか。
- 相手が冷たいのではないか。
- もう相性の問題なのではないか。
けれど、実際に起きているすれ違いの多くは、
愛情の量や気持ちの強さとは別のところで生まれています。
同じ出来事でも受け取り方は人それぞれ
たとえば同じ言葉、同じ行動でも、
安心できる人もいれば、
物足りなく感じる人もいて、
プレッシャーに感じる人もいます。
これは性格の良し悪しではなく、
人それぞれが無意識に持っている「前提」が違うためです。
- どんな関わり方で安心するか。
- どこまで感情を共有したいか。
- どれくらい説明や共感を必要とするか。
こうした前提は、
話し合わなくても共有されていると思われがちですが、
実際にはかなり個人差があります。
「こんなにやっているのに」が生まれる理由
夫婦のすれ違いでよくあるのが、
自分は十分にやっているつもりなのに、
相手は何も伝わっていないと感じている、という状態です。
たとえば、
行動で示すことを大切にしている人と、
言葉や気持ちの共有を重視する人。
この二人が一緒にいると、
どちらも誠実でも、噛み合わない場面が生まれます。
努力の方向が違うだけで、
愛情が足りないわけではありません。
多くのケースを見ていくと、
夫婦のズレにはよく似たパターンがあります。
- 求める関わりの深さが違う。
- 愛情を感じるポイントが違う。
- 感情の処理スピードや余裕が違う。
- 育ってきた家庭環境の影響が残っている。
これらは「相性が悪い」という一言で片づけられがちですが、
実際には前提が違う状態で生活していることによる摩擦です。
大切なのは、なぜ上手くいかないのか整理すること
夫婦関係が苦しくなると、
もっと話し合えばいい。
どちらかが我慢すればいい。
そう考えがちです。
けれど、前提がズレたままでは、
話し合いも我慢も、消耗につながりやすくなります。
まず必要なのは、
どこがズレているのか。
そこは変えられる部分なのか。
調整すべきなのは人なのか、関わり方なのか。
それを整理して見ることです。
ここでは、
夫婦のすれ違いを感情論ではなく、
構造や前提、噛み合わなさの理由として整理していきます。
誰かを責めるためではなく、
「なぜうまくいかなかったのか」を
落ち着いて理解するための視点です。
まずは、ここから。
夫婦のすれ違いは、愛情不足とは限らない。
「話しているのに通じない」と感じたら、同じ悩みを入口にした整理があります。


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