誰かが押しつけているわけではない
同調圧力という言葉から、
誰か強い人が、
意図的に空気を作っているように
感じることがあります。
でも実際には、
はっきりした「加害者」が
いない場合がほとんどです。
・命令されたわけでもない
・強制されたわけでもない
・誰かが怒っているわけでもない
それでも、
空気は確かに存在します。
それぞれが「面倒を避けたい」だけ
多くの場合、
人は悪意では動いていません。
・波風を立てたくない
・揉めたくない
・余計な仕事を増やしたくない
この気持ちは、
とても自然なものです。
ただ、
全員が同じ方向を向いて
「静かにやり過ごそう」とすると、
結果として、
空気が固定されていきます。
空気は「守り」の集合体
同調圧力は、
攻撃ではなく、
守りの積み重ねです。
・目立たないようにする
・浮かないようにする
・責任を背負わないようにする
一人ひとりの小さな回避行動が、
集団になると、
強い圧力になります。
誰かを苦しめようとして
生まれているわけではありません。
だからこそ、抜けづらい
悪意がないから、
指摘もしづらい。
・誰も悪くない
・誰のせいでもない
・でも苦しい
この状態は、
とても抜けにくいです。
声を上げると、
「空気を読めない人」に
なってしまうからです。
構造を知ると、距離が取れる
同調圧力を
個人の問題として抱えると、
自分を責めてしまいます。
でも、
これは構造です。
・性格の弱さではない
・適応力の不足でもない
・努力の問題でもない
仕組みとして起きている。
そう理解できると、
すべてに応えなくていい、
という選択肢が見えてきます。
ここまで見てきた同調圧力は、
「周りに合わせること」を
無言で求める力でした。
もうひとつ、
人を静かに消耗させる仕組みがあります。
それが、
他人と自分を比べ続ける構造です。
比べているつもりがなくても、
評価・数字・結果が並べられる環境では、
人は自然と位置を確認してしまいます。
同調と比較は、
別のようでいて、
実は同じ方向に人を追い込みます。
次の章では、
なぜ比較が努力を奪い、
頑張るほど苦しくなるのかを
構造としてほどいていきます。


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