――噛み合わなさは、だいたいこの形で起きている
夫婦のすれ違いは千差万別に見えますが、
構造として整理すると、
実はかなり限られたパターンに収まります。
「うちは特殊だから」
「言葉にできない違和感がある」
そう感じている場合でも、
よく見ていくと、
どれか一つ、もしくは複数が重なっている
ことがほとんどです。
ここでは、
特に多い4つのズレの形を紹介します。
タイプ① 関わりの「深さ」が違うズレ
――近づきたい人と、そこまで求めていない人
このズレは、
どこまで気持ちを共有したいか、
どれくらい深く分かち合いたいか、
という「深度」の違いから生まれます。
・日常の出来事も感情込みで話したい人
・要点だけ分かれば十分な人
この二人が一緒にいると、
深い側はこう感じやすくなります。
「なんとなく距離がある」
「大事な話を避けられている気がする」
一方で浅い側は、
「普通に会話しているのに、なぜ不満なのか分からない」
「これ以上何を求められているの?」
となりがちです。
ここで起きているのは、
愛情の有無ではなく、
必要とする関わりの深さの違いです。
タイプ② 愛情の「入り口」が違うズレ
――やっているのに、伝わらない
このズレは非常に多く、
すれ違いが長期化しやすい特徴があります。
・行動で示すと安心する人
・言葉で伝えられて安心する人
・時間を共有することで満たされる人
・触れ合いでつながりを感じる人
たとえば、
・家事や仕事で支えているのに感謝されない
・言葉は多いのに、行動が伴っていないと感じる
どちらも誠実でも、
入り口が違うと、愛情がすれ違います。
努力の方向が違うだけで、
足りないわけではありません。
タイプ③ 感情の処理回路が違うズレ
――片方は話したい、片方は限界
このズレは、
会話が衝突や沈黙に変わりやすい特徴があります。
・感情を言葉にしながら整理する人
・感情の話が続くと疲れてしまう人
拒絶ではなく、
処理能力の違いであるケースが多いのが特徴です。
タイプ④ 育ってきた前提が違うズレ
――当たり前だと思っていたことが通じない
育った家庭環境の違いは、
・ケンカの仕方
・謝り方
・距離の取り方
にそのまま表れます。
「普通こうするでしょ」
が噛み合わないとき、
このズレが関係していることが多いです。
ズレは、ひとつだけとは限らない
多くの夫婦では、
これらのズレが重なり合っています。
だからこそ、
「何をどう直せばいいのか分からない」
という状態になりやすくなります。
大事なのは、タイプ分けではなく位置づけ
これは相手を分類するためのものではありません。
・どこが噛み合っていないのか
・どこは調整できそうか
・どこは無理をしない方がいいか
を見つけるための視点です。


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