02-18|万能を求める社会の矛盾

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 「何でもできる人」が前提になっている

今の社会では、
一人の人間に求められる役割がとても多くなっています。

・仕事ができる
・空気が読める
・協調性がある
・感情も安定している
・自分で調整できる

これらが、
特別な能力ではなく、
「できて当たり前」のように扱われています。

得意があっても、苦手が許されにくい

本来、
人には得意と不得意があります。

ある部分が得意な代わりに、
別の部分は苦手、というのは自然なことです。

でも万能を前提にした社会では、
得意は評価されても、
苦手は「直すべき欠点」になります。

その結果、
強みよりも、
足りない部分ばかりが目につくようになります。

 万能を目指すほど、輪郭が失われる

すべてに対応しようとすると、
エネルギーは分散します。

・本来伸びる部分に集中できない
・自分の軸がわからなくなる
・「何が得意なのか」も曖昧になる

万能を求められるほど、
個性は削られていきます。

それでも、
社会はその状態を「成長」と呼びます。

万能は理想ではなく、管理しやすさ

万能な人は、
環境を選ばず、
文句も言わず、
どこにでも配置できます。

これは、
社会にとっては都合がいい。

でも個人にとっては、
常に自分を削り続ける状態になります。

万能が理想とされる背景には、
効率や管理のしやすさがあります。

こぼれ落ちるのは、能力ではなく構造

ここでこぼれ落ちる人は、
能力が低いわけではありません。

ただ、
「万能前提」という構造に
合わなかっただけです。

次では、
この構造がどうやって
「できない人」を生み出していくのかを、
さらに具体的に見ていきます。

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